会社が最低限あげなければならない利益(税引後)があります。
その最低限上げなければならない利益(税引後)は、現在ある借入金の年間返済額です。
要は、借入金の年間返済額を利益(税引後)として確保しなければ資金が回らなくなります。
借入金の返済原資は、「当期純利益(税引後利益)+減価償却費(もしあれば)」になります。
例えば、年間600万円返済しなければならない場合で考えてみます。
前提条件
A.固定費4000万円(人件費、支払利息等)
B.減価償却費なし
C.粗利益率30%(変動費率70%)
D.実行税率40%
税引前利益 600万円 ÷ 40% = 1000万円
必要売上高 (1000万円 + 4000万円) ÷ 30% = 16666万円になります。
これを分かり易くするために損益計算書に並べてみますと次のようになります。
上記のように年間600万円返済するためには、最低1億6千6百万円の売上を上げなければならないことが分かります。
営業日数が300日の場合、1日当たり55万円売上げなければなりません。
平均単価が3千円の商売ならば、1日当たり183個の売上が必要です。
借入をする場合には、上記のようにどのくらいの売上を上げなければならないかをよく検討されることをお勧めいたします。
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埼玉県さいたま市、川口市を中心に活動する税理士 石川孝税理士事務所 トップペ-ジヘ
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